ソーラちゃん

犬舎さんへ行った日、ソーラちゃんの訃報を知った。
皆で葬儀場へ出かけている時だった。
あまりにも急な旅立ち。
 
ソーラちゃんは、エリザベスさんよりも１歳若い。
エリザベスさんもいつまで寿命があるのかわからない。
最近、母がそんなことを言う。
確かにそうなのだ。
だから健康管理をしっかりしなくては。
確かにそうなのだ。
８歳まで生きたバーニーズは、我が家では３代目のエリザベスが初めて。
エリザベス、頑張れ。

でも、ふと眺めれば私自身ももう取り返しがつかないくらい年老いている。
それには誰が気が付いてくれるのだろう。
いつになったら気がついてもらえるのだろう。
エリザベスは寿命を気にしてもらえるけれど、私自身は更年期が近づき
女性としての人生が終わろうとしている。
それは誰が気にかけてくれるのだろう。

子供がいない私が、毎回他人の子どもの話を どんな気持ちで聞いているのか
一体誰が気にかけてくれるのだろう。。。
赤ちゃんを見て、妊婦さんを見て、あげくには、あなたに子供が産まれたらなどと
無神経なことを言われ、心がえぐられていくのを誰がケアしてくれるのだう。
犬の赤ちゃんでさえ、かわいいと思う一方で胸が痛む。
私の時間は確実に失われていく。。。
それは、一体だれが補てんしてくれるのだろう。
赤ちゃんを欲しがっていたエリザベスから産む機会を取り上げしまった。
あんなに楽しそうに子育てを夢見ていたのにね。
やっぱり私はエリザベスと同じなのだなと思う。
 
  
ソーラちゃんは、自分自身を表現して
そして力いっぱい生き抜いていったに違いない。
私よりも立派に。自由に。
生きながら死んでいる私よりもきっと立派だ。
「愛」と「支配」は違う。
きっと、ソーラちゃんはいっぱいに愛されて逝ったに違いない。
 
今頃、ワルテルと天を駆け回っているに違いない。
マージも一緒にいるんだろうか。
 
また会おうね。




天にのぼれば私も自由に駆け回ることができるのだろうか。。。